あなたのサードプレイスに

REFは格闘技をやる場なので、どれだけ「楽しむことに特化した緩い活動」であると表明したところで、
どうしても「強い弱い」を意識してしまうこともあるでしょう。

ただ少なくともここでの練習のスタンスはプロ志向でもなければ、ましてや練習は試合本番ではないので、
誰が強かろうが弱かろうが何も関係ありません。

それが原因で続けたくなくなってしまうならば本末転倒ですし、なにより僕がこの場所に求めることは皆さんの居場所になってもらいたいからです。

恵まれたことに、今ここでは年齢や性別、経験や実力を越え、
初対面でも冗談を言い合え、当たり前のように敬語が使え、互いに敬意を忘れずに交流してくれるメンバーだけが集まってくれました。

REFには身体も小さければ現役も退いた僕なんかよりも遥かに強いメンバーがゴロゴロいます。

悔しくないわけはないですが、彼等は敵でも無ければ、心から尊敬出来る気の良い紳士ばかりなので、とても爽やかな負けです。

だから負けた方も、何の抵抗もなく即座にアドバイスを請うことが出来ます、そうしてそれぞれがまた更に強くなっていくのです。

僕はたまたま現段階では寝技の技術をお伝えすることが出来ていますが、立ち技経験者には打撃を、組み技経験者には投げ技の指導をお任せすることもままあります。

自治を維持していく為の最低限の規律は設けていますが、そんなものが必要無いくらい皆が対等に、
この場所を皆で作り上げていってもらっていますし、自ずとメンバーそれぞれにも役割が確立されてきました。

いえ、それは格闘技だけに限った話ではありません。

格闘家の若者に、格闘技未経験者の年長者が仕事のアドバイスをして下さっていた背中。

女子メンバーが、恋人募集中の男子メンバーの恋愛相談に乗ってあげている微笑ましい笑顔。

今ではそんな光景を目にすることも多くなりました。

出会って間も無い僕等だけれど、昼間の社会とはまた違うフラットな人間関係だからこそ、
逆に腹を割りやすい、距離が縮まりやすい効果も、ひょっとしたらあるのかも知れません。

REFは闘いを学ぶ場、だけれど、これまで結びつかなかった人と人を繋ぐコミュニティーとして、
そしてあなたにとっての会社、学校、自宅に次ぐサードプレイス、
もう一つの居場所にもなれたらと思っています。